こんにちは、まるみです。
先日、我が家の息子ソウタ(現在小2・自閉症スペクトラム・ADHD持ち)の聴覚過敏が発覚。
「それも不登校の一因となっているのでは?」と担当医から言われ、環境騒音をカットする「デジタル耳栓」というものをすすめられました。
かかりつけの発達クリニックで息子が試したところ、
ソウタ
と息子の感動&驚き具合に、その日のうちにアマゾンをポチ!したわけです。
届いた日からさっそく息子の愛用のイヤホンとなりました。
そこで今回は、子供の聴覚過敏に悩んでいる親御さん、聴覚過敏気味で日常生活に負担を感じている方の参考になるように、デジタル耳栓のレビューをしていこうと思います。
目次
聴覚過敏の息子に「キングジム デジタル耳栓」を購入
こちらが購入したデジタル耳せん。
キングジムという会社が販売しているもので、楽天市場やアマゾンでも取り扱いがあります。
ネットだと、大体4,000円前後で購入できるようです。
念のため言っておきますが、これは医療機器ではありません。あくまで耳栓です。
まるみ
デジタル耳せんの付属品

デジタル耳せん一式
デジタル耳せんのセット内容はこちら
- 本体
- ポーチ
- イヤーピース(XS~Lまで4サイズ)
- 取扱説明書
※単四電池を別途購入する必要があります。
ポーチが付いてくるのはありがたい!
息子のソウタ(現在小学2年)が使うので、小さい巾着袋でも買うか~と思っていたんですよ。(ちゃんと商品の説明文を読んでいなかった…。)
我が家にとって簡単にポンポン買える値段ではなかったので、持ち運びも安心できる方がいいですからね。
子どもの小さな耳にもピッタリなサイズのイヤーピース付き
デジタル耳せんにはイヤーピースが4サイズついてきます。
最初についてくるのはMサイズなんですが、小学校低学年の子供の小さな耳の穴には大きすぎて。
試しに一番小さいXSサイズを試したところ、しっかりフィットしてくれました。

XSサイズに付け替えてみた
今どきの(?)イヤホン型なので、子供の場合はちょっと装着が難しく感じるようです。
デジタル耳せんが届いたのが休日だったので、何度か装着と、袋への片づけ方も練習しました。
まるみ

子供の耳にもしっかりフィットしてくれた
デジタル耳せんは子供専用の商品ではないのですが、イヤーピースも小さいサイズが付属しているので、小学校低学年くらいからはムリなく使用できそうです。
息子は耳栓を入れたまま公園でダッシュしたりしていましたが、ぽろっと取れたのは1度くらいでしたね。本人もそれほど違和感を感じないようです。
軽いからポケットに入れていても子どもの負担にならない

手のひらサイズで軽い
デジタル耳栓は本体の重さが約33g(電池除く、コード含む)と軽量です。そのため子どもが本体をポケットに入れて歩いても嫌がることはありません。
本体もスリムなので、子供のズボンの小さなポケットにもすっぽり収まります。
コードが全長85㎝と余裕があるので、引っ張られることもないですね。息子は自分でちょうどいい長さにクルクル巻いて調整して使っています。
学校や習い事にそれぞれ連絡
デジタル耳せんを手にした当日、息子はずーっとつけっぱなしでいました。
「すごい…すごい…!」と、本当に感動した様子で、「これで学校に行けそう!」と笑顔で話してくれました。
そこで、まずは学校へ連絡。医師に聴覚過敏ではと伝えられたこと、そしてデジタル耳せんを使用する許可が欲しいことを担任の先生に相談しました。
先生も「ソウタ君にぴったりのものが見つかってよかった!!」と喜んでくれて、二つ返事でOKしてもらえました。
ソウタには、
- お友達に見せびらかさないこと
- 授業中にちゃんとつけること
- 体育と休み時間ははずすこと
- 袋に入れて毎日持って帰ること
を約束し、その約束の内容も先生に伝えました。
息子の場合、それほど重度の聴覚過敏ではないようで、休み時間や体育など体を動かしている時はそれほど音が気にならないようです。
反対に、教室で座って受ける授業では音のせいで集中しきれないようなので、国語や算数などの授業中に主に使っています。
石井マークさんの「聴覚過敏保護シール」を貼ってみた
学校や習い事など、親のいないところでも使用することになったのですが、周りの人から「それなに?」「こんなところで音楽を聴いちゃいけなんだよ!」と言われた時に、息子がしっかり説明できるのかやや不安がありました。
どうしたらいいかな~と考えている時に、Twitterで石井マークさんの聴覚過敏保護用シンボールマークの存在を知りまして。

聴覚過敏保護用シンボールマーク例
これは、標識や各種識別表示ステッカーなどを製作されている株式会社石井マークさんが、特定のメッセージと共に表示して「聴覚過敏の保護用」であることを伝えやすく強調し、同時にその意味を広く周知することを目的に設計したシンボルマークです。
無償でデータを公開しているため、自分でシールなどを作れるようになっています。
息子にも、「説明に困ったらこのうさぎマークを見せてね」と教えました。これなら子供でも対応できますよね。
聴覚過敏保護用シンボールマークを使ったシールの作り方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

参考 聴覚過敏保護用シンボールマーク 無償公開データ株式会社石井マーク
聴覚過敏に「デジタル耳せん」って効果あるの?
煩わしい環境騒音だけを約90%カット
我が家の場合、子供が通っている発達クリニックの先生にこのデジタル耳栓の現物を試させてもらっていたので「こりゃすごい!」と知ってから購入できたのですが、なかなかそれが難しいという方も多いかと思います。
YouTubeでデジタル耳栓を販売しているキングジムさんの効果サンプルが公開されていましたので、そちらをのせておきます。
全く騒音が消えるわけではないのですが、かなり世界が変わります。
息子が言うには
ソウタ
だそうです。
聴覚過敏の人にとって特に煩わしい環境騒音をカットしてくれるアイテムなんですね。

画像:キングジム
販売元のキングジムさんのサイトには、このようにデジタル耳栓の仕組みについて書かれています。
環境騒音を打ち消す反対の音を出して、無効化させている…という感じでしょうか。
聴覚過敏の息子がデジタル耳せんを使い始めてからの変化
というわけで、我が家の息子ソウタがキングジムさんのデジタル耳栓を使用し始めて約1週間が経過しました。
いくつか大きな変化があったので、ちょっとまとめておきます。
デジタル耳栓を使い始めてからの変化
- 学校に行けるようになった
- 夜にうなされなくなった
- 疲れが出にくくなった
- 外出時に親の声が聞こえるようになった
息子にはこれだけの変化がありました。
特に学校に行けるようになったことは感激です。「行きたいのに、なんでか行けない」と泣いていた息子ですが、毎日ランドセルにデジタル耳栓を入れていくようになってからは、連続で学校に行けています。
ソウタ
と本人が一番驚いています。
まぁ、彼は自閉症スペクトラムやADHD、強迫性障害持ちなので、それ以外の要因もあるので手放しでは喜べませんが、一因となっているものはクリアできたかなと思っています。
また、昼間に音にさらされないからか、外出すると「疲れた…」と寝込むことも多々ありましたが、それもほとんどなくなりました。
「学校が本当に毎日楽しくなった」という言葉が本人の口から出た時は、もっと早く気づいてあげたかったな~と感じましたね。
外出先の道路やスーパーなど騒音があるところでも、親の呼びかけに気づいてくれるようになったのも嬉しかったです。
息子も安心感が出たようで、前は嫌がっていた買い物にも付き合ってくれるようになりました。
買ってよかった!我が家は自宅用にもう1台購入しました
というわけで、我が家に劇的な変化をもたらしてくれたデジタル耳栓。息子にとってなくてはならないものとなったので、1週間たたないうちに2台目も購入しました。
1台はランドセルにいれっぱなし、もう1台はいつでも使えるように家のリビングに置いています。
息子は比較的外出先の騒音が辛かったらしいですが、本人は自宅の換気扇や食洗器、洗濯機の音も辛かったと後から分かったそうです。
自宅で読書をしたり、勉強をしたりするときは常につけるようにしたところ、集中できるようになった!と喜んでいます。
子どもの自信回復にも役立ってくれているようなので、我が家としては買ってよかった商品でした。