こんにちは、まるみです。
小学校6年生・中学校3年生を対象とした全国学力テストは、普段子どもたちが解かないような問題が、多く出題されます。
当ブログをご覧の方の中には、
- 学力テストってどんなテストなんだろう?
- 結果が返ってきたけど、ガッカリ…
- 学力テストの対策勉強って出来るのかな?
という親御さんがいらっしゃるかと思います。
そこで、ここでは全国学力テストの目的やその出題内容、範囲、そして出題形式や科目別の正答率についてお話ししていきます。
年1回、そして小学校6年生・中学校3年生でしか受けないテストですが、お子さんの実力を全国規模で確認できる絶好のチャンスです。
全国学力テストを今後の学習で生かすためにも、基礎的な知識を知っておきましょう!
息子はZ会で全国平均+20点が取れました!
前回のNRT学力テストで国語・算数ともに全国平均点よりも20点以上高くとることができたのですが、そのヒミツが「Z会の通信教育」。
基礎問題はもちろん、その先の応用問題へもスムーズに進むことができ、苦手意識をつくらせません。周りよりワンランク上の質の高い教材で、学力テストに必要な応用力がしっかり身につきます!
目次
全国学力・学習状況調査の内容
まずは、全国学力テストが行われる目的を知っておきましょう。
調査の目的
- 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
- そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
- 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
小学校・中学校の義務教育段階での学力が定着しているか、を確認するためテストですね。ほとんどの学校ではテスト結果は成績に反映されることはなく、学校側の指導目安として活用されます。
全国学力・学習状況調査とNRTテストの違い
全国学力テストの正式名称は「全国学力・学習状況調査」。なんですが、ニュースや新聞では「学力テスト」と呼ばれることが度々あるため、NRTテストと混同してしまう親御さんも多いんですよね。
NRTテストとの違い
- 対象学年…NRTは全学年(小1~中3)、全国学力テストは小6と中3のみ
- 回数…NRTは年2回、全国学力テストは年1回
- 主催…NRTは図書文化、全国学力テストは文部科学省
対象学年は小6と中3
全国学力テストでは、小学校第6学年と中学校第3学年のみが調査(テスト)対象になります。正式名称が「全国学力・学習状況調査」とあるように、学力面と学習状況の調査が目的です。
調査の内容
- 教科に関する調査(知識・活用に関する問題)
- 生活習慣や学校環境に関する質問紙調査
教科に関する調査とは、いわゆる私たちがイメージしている「学力テスト」のことですね。習った知識が定着しているか、そしてそれを活用した問題を解けるか…ということをテストします。
そして、アンケート(質問紙調査)も行われます。これは、児童たちの学習環境や学校環境は十分なものとなっているか、を調べるための調査です。
対象学年の4月に実施
全国学力テストは、文部科学省から指定された日にちに全国の国・公・私立学校で一斉に行われます。毎年4月の中旬が慣習となっているようです。
ちなみに、平成30年度では29,709校が参加し、約107万2千人の小学校6年生と、約106万2千人の中学校3年生が参加しました。かなり大規模ですよね。
国立教育政策研究所が問題を作成
全国学力テストは、文部科学省の主催です。問題・調査用紙は文部科学省所管の国立教育政策研究所が作成しています。
後述しますが、この国立教育政策研究所のサイトでは、毎年の全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料が公開されています。どんな内容の問題が出るのか、あらかじめ知りたいという方は、過去問として見てみるのもオススメです。
参考 教育課程研究センター「全国学力・学習状況調査」国立教育政策研究所
全国学力テストの範囲・教科
全国学力テストの出題範囲を知りたい!という方が多いので、ここで簡単にまとめておきます。
小学校
- 教科…国語・算数・理科
- 範囲…前学年までに含まれる指導事項が原則
- 時間…20分間(算数Bは40分)
国語と算数はそれぞれ「国語A・国語B」、「算数A・B」があります。Aは基本問題、Bは発展問題が含まれるようになります。
それぞれ、選択問題が多めですが、記述式が含まれるため、ヤマ勘で解けるという問題にはなっていません。
中学校
- 教科…国語・算数・理科
- 範囲…前学年までに含まれる指導事項が原則
- 時間…45分間
中学校も小学校と同じく、「国語A・国語B」、「算数A・算数B」と分かれています。こちらも、一定の記述式が含まれた出題になります。
まるみ
全国学力テストの正答率
子どもがテスト結果を持ち帰ると、全国平均と比べていいのか悪いのか、気になるのが親ですよね。ちょっと正答率を調べてみたので、見てみましょう。
小学校の正答率
- 国語A…70%台前半
- 国語B…50%台後半
- 算数A…70%台後半
- 算数B…40%台後半
実施年によって多少前後することはありますが、大体がこのような正答率で推移しています。お次は中学校です。
中学校の正答率
- 国語A…70%台後半
- 国語B…70%前後
- 数学A…60%台前半
- 数学B…45%前後
といった感じの正答率になります。これより正答率が低いか高いかで、テスト結果を見ることになりますね。
まるみ
全国学力テストの対策方法は?
全国学力テストで付け焼き刃はムリ!
NRTテスト対策についての記事でもお話ししましたが、このような実力テストは急に勉強したからと言って、みるみる点数が伸びるということはほとんどありません。
結局のところ、日々の学習の積み重ねなんですね。しかも、それまでの学習内容すべてがテスト範囲なわけですから、ちょっとやそっとで挽回できるものでもありません。
そして、このような実力テストでは学校の教科書の問題だけ解けていても、高得点を取るのはなかなか難しい面があります。学校のテストは満点もしくはそれに近い高得点が取れているのに、実力テストになると思ったような結果が出ないというお子さんも多いです。
これは、問題の数をこなしていないのが原因です。「頭のいい・悪いの問題ではない」です。小学校・中学校の応用問題は、結局のところ「慣れ」が点数を左右します。
学校の教科書やテストに出てくる問題は「基本的なまっすぐな問題」ばかりです。同じ式を立てるにしても、問題が少し言い方を変化させただけで、子どもは手も足も出なくなってしまうのです。
時間はかかりますが、この「慣れ」は半年もあれば子供が身につきます。慣れる勉強方法については、こちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

全国学力テストの過去問で問題形式に慣れる
付け焼き刃はムリ、日々の努力の積み重ねが大切…とは言っても、少しでも得点の底上げをしたいのが親心ですよね(笑)そんな時は、全国学力テストの過去問をいくつか解いてみるのがオススメです。
参考 「全国学力・学習状況調査」国立教育政策研究所
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こちらのリンクから国立教育政策研究所のサイトへ行くと、過去10年間分の問題が見れます。正答例も見れますので、学力テストの対策としては有効です。
実際に出された問題を解いてみて、苦手な分野がないかチェックしてください。苦手な分野が分かったら、その類似問題を市販の問題集を使って補強しましょう。
市販の問題集としては、基礎から応用問題までこなせるZ会のグレードアップ問題集がおすすめです。
まるみ
普段の学習を定着させたい、基礎問題から発展問題へスムーズ以降したいというお子さんは、Z会の通信教育もオススメです。
Z会の通信教育について詳しくは、下記の公式サイトからチェックしてみてくださいね。
まるみ